みんなの暮らしを支える輸出入
「天然資源」に恵まれない日本は、資源の豊富な国からエネルギーを輸入しないと
経済や生活が成り立たないため、世界の国々との輸出入がとても大切です。
川崎港では「天然資源」であるLNG、原油、鉄鉱石を大量に輸入し、
皆さんの家で使っている電気やガスなどを作っています。
また、「天然資源」以外にも「食品」も多く輸入し、皆さんの食卓を支えています。
食料自給率
農林水産省「令和4年度食料需給表(概算)」
※カロリーベース比較
エネルギー自給率
日本のエネルギー自給率はこんなに低いんだ!外国からの輸入が大切なんだね!
経済産業省「令和4年度(2022年度)総合エネルギー統計確報」
※IEAベース
世界とつながる川崎港
川崎港は世界の57の国や地域と貿易をし、いろいろなものが世界中から運ばれ、
そして世界へ運び出されています。
- 輸入
- 輸出
資源の豊かな国から原材料を輸入して、
それを使って自動車などの製品を世界に輸出したりしているんだね。
日本の貿易量の99%以上が船?!
川崎港はいろいろなものの貿易をしているね。実は日本の貿易量の99%以上は船で運んでいるんだよ。なぜかわかるかな?
えー!
そんなに船で運んでるの!?
なぜだろう?
外国から川崎港へ運ばれてくるもの ~輸入~
どんな貨物がどこから輸入されているのか、みてみましょう
川崎港 輸入品目 内訳
【国別/品種別】輸入品構成比(輸入量上位5か国)
川崎市「令和4年川崎港統計年報」
すごい量の貨物が運ばれてきているんだね!
川崎港から外国へ送り出されるもの ~輸出~
どんな貨物を、どこに輸出しているのか、みてみましょう
川崎港 輸出品目 内訳
【国別/品種別】輸出品構成比(輸出量上位5か国)
川崎市「令和4年川崎港統計年報」
輸入の流れ
私たちが生活する中で食べている物、使っている物の多くは海外から輸入されています。
川崎港を通して、海外から私たちの生活まで物がどのようにやってくるのか、
道のりを追ってみましょう。
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海外で加工され、コンテナに詰められた冷凍食品はコンテナ船で運ばれます。
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川崎港に着いた後、コンテナごとクレーンで降ろされます。
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コンテナはトラクターヘッド(トラックの頭部分)で引っ張られ倉庫に運ばれて行きます。
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コンテナから荷物が取り出されます。
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倉庫内で行先ごとに仕分けが行われます。
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トラックに積まれ、各地に運ばれていきます。
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スーパーに並び、みなさんの元に届けられます。
大きなクレーンを使ってトラックにコンテナごと積み直すんだね!
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海の底や地中に穴を掘り、天然ガスを採掘します。場所によっては何千メートルも掘る必要があります。
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-162℃まで冷却し、気体である天然ガスを液化します。
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液体となったLNGを船で輸送します。
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-162度の状態で蓄えておきます。
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発電の場合:気体に戻したLNGを燃やして発電を行います。
都市ガスの場合:においなどを付け、都市ガスに加工します。 -
みんなの生活の中で電気やガスとして使用されます。
輸入されてきたものが、
色々な形でわたしたちの生活を支えてくれているのね!
LNGって知ってる?
LNGって
何かなー?
LNGは天然ガスを液体に形状を変化させたもので、気体の天然ガスを-162℃まで冷やして運びやすくしたものなんだ。
液体にすることで体積が600分の1になるんだ。こんなに大きい船に乗せて運ぶから、1隻が運べるガスで、約20万世帯が1年間に使う電気を発電することができるんだよ。
これでたくさんのガスが運べる!
輸出の流れ
日本では、外国から輸入した鉄鉱石などの原料を加工し、作った自動車や電気製品などを外国に輸出しています。
川崎港を通して、日本で作られた自動車が実際にどのように輸出されているのか、
道のりを追ってみましょう。
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川崎港から輸出される自動車は群馬県の工場で生産されています。
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生産された車はキャリアカーで港まで運ばれます。
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運ばれてきた車は自動車輸送船の到着を待ちます。
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大型の自動車輸送船は一度に約6,200台を積み込むことができます。
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専用運転手が積み込みを行います。
1時間に約400台を運び込みます。 -
車と車の間はにぎりこぶし1つ分しかありません。さらに車がうごかないようにベルトでしっかりと固定します。
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日本の車は様々な国で活躍しています。
大量輸送の裏には名人の技術があるんだね!
日本の車は海外でどのくらい使われている?
たくさんの車が運ばれていくけど日本で生産した車のうちどれくらいが海外で使われているのだろう?
日本で作られた車のうち、
約半分(46%)が
海外に輸出されているよ。
日本の車の輸出台数は世界第二位、日本の車は世界中で使われているんだ。
スーパーで海外の食材をよく見かけるね!